山口県下関市にて、コウモリ被害の対策と外壁塗装をご依頼いただきました。
今回のお住まいでは、外観の塗り替えだけでなく、コウモリ対策として行った屋根板金の補修も大きなポイントとなりました。屋根のすき間は、気づかないうちに小動物の侵入口になることがあり、放置すると住まいの快適さや衛生面に影響することもあります。本事例では、そうした不安を解消するために板金部分をしっかり確認し、必要な補修を行ったうえで外壁塗装を進めました。
外観は、もともとの2色仕上げからチャコール系のワントーンへ一新し、軒天と玄関まわりのみホワイト系で整えることで、落ち着きと明るさを両立した印象に仕上げています。見た目の変化だけでなく、住まいを守る細かなメンテナンスの大切さも分かる内容として、外壁塗装をご検討中の方にぜひご覧いただきたい施工事例です。
ビフォーアフター
施工前(Before)

施工後(After)

施工情報
| 施工場所 | 山口県下関市 |
| 工事内容 | 外壁塗装工事 |
| 外壁材 | サイディングボード |
| 外壁使用塗料 | ウルトラSi 【PX-707】 【PX-703】 |
| 工事期間 | 15日間 |
| 保証年数 | 外壁7 年間 |
高圧洗浄




まずはお家全体をきれいにしていきます。高圧洗浄は塗装の最初の工程で、その後の施工の仕上がりを左右する大切な工程です。お家には、潮風や雨、ほこりの影響、見た目以上に汚れや古い塗膜の粉が付着しています。これらを残したまま塗装すると、どれだけ良い塗料を使っても密着が弱くなり、早いはがれやふくらみの原因になります。築年数分の汚れを丁寧に洗浄していきます。
屋根 施工
屋根板金





築年数が進むにつれ、屋根の板金(金属製のカバー材)はサビや塗膜の劣化が進み、わずかな隙間が生じやすくなります。今回ご依頼いただいたお宅では、まさにその隙間からコウモリが侵入し、騒音や衛生面でお困りでした。
まずは既存の板金をしっかりケレン(サビや汚れを削り落とす下処理)し、防錆効果の高い下塗り材を塗布。その後、コウモリが侵入していた隙間をコーキング材で丁寧に封鎖しました。仕上げには耐候性・防カビ性に優れた上塗り塗料を重ね、板金本来の防水機能を取り戻しています。
施工後はコウモリの侵入がなくなり、夜も安心して眠れる住居になりました。屋根の小さなサインを放置すると、獣害や雨漏りに発展するため、早目の対策が必要です。
外壁目地 施工
シーリング撤去

サイディング外壁の「目地(めじ)」にあるゴムのような部分、これが「シーリング」です。紫外線や雨風にさらされ続けることで、新築から10年ほどで硬くなり、ひび割れや痩せ(肉やせ)を起こしてしまいます。この隙間から雨水が浸入すると、お家の構造にダメージを与えかねません。そこで、まずは専用のカッターを使い、古いコーキングを丁寧に取り除く作業から始めます。外壁材を傷つけないよう、熟練の職人が慎重に切り込みを入れ、ペンチで引き抜いていきます。お家の防水性能を取り戻すための、非常に重要な第一歩です。
プライマー塗布

養生が完了したら、目地の内側に「プライマー」と呼ばれる接着強化剤を塗布します。プライマーはコーキング材と外壁素材をしっかりくっつけるための下地材で、これを省くと剥離の原因になります。塗布にはローラーではなく刷毛(はけ)を使用します。目地は細い溝のため、刷毛の毛先でしっかり奥まで液を押し込むように塗り込むことができ、塗り残しなく均一に塗布できるからです。
シーリング充填・ヘラ均し

充填したシーリング材の表面を「シーリングヘラ」と呼ばれる専用のヘラで押さえながら均していきます。この工程には2つの目的があります。ひとつは表面を滑らかに整えて見た目を美しくすること。もうひとつは、ヘラで押し込むことでシーリング材を目地の隅々まで密着させ、防水性を高めることです。均し終えたらすぐにマスキングテープを剥がし、きれいな仕上げラインを出して完成です。
外壁 施工


サイディングボードの表面は紫外線により塗膜が劣化し、防水機能が失われると外壁材自体が水分を吸収してしまいます。今回のお宅でも南側と西側で塗膜の剥がれやチョーキング現象(触ると白い粉が付く状態)が見られ、放置すると外壁材の反りや割れにつながる状態でした。下塗りではプレマテックスウルトラSi専用のシーラー材を使用し、劣化した外壁材の吸い込みを抑えながら中塗り・上塗りとの密着力を高めます。この工程が不十分だと塗料が早期に剥がれてしまうため、隅々まで丁寧に塗布することが長持ちの秘訣です。


外壁塗装の中塗りは、塗膜に十分な厚みを持たせることで防水性能と耐久性を高める重要な工程です。今回はお客様のご希望により、以前の2色使いからチャコール系のワントーンへと一新しました。プレマテックスウルトラSi【PX-703】は優れた防汚性能を持ち、雨筋汚れや排気ガスによる黒ずみが付きにくい特性があります。中塗りで色ムラなく均一に仕上げることで、上塗りの美しさを最大限に引き出す下地を作ります。手間はかかりますが、この工程を丁寧に行うことで塗装全体の品質が格段に向上します。


外壁塗装の最終仕上げとなる上塗りは、建物の顔となる美観を決定づけるとともに、紫外線・雨風・汚れから外壁材を守る最外層のバリアとなります。以前の2色使いからワントーンに統一することで洗練されたモダンな印象へと生まれ変わりました。玄関周りのみホワイト系を配色することで、シャープな中にも明るいアクセントが加わり、街並みに映える仕上がりとなっています。上塗りの丁寧さが10年後の美しさを決定づけるため、塗り残しのないよう細部まで仕上げました。
軒天


軒天は外壁から張り出した屋根の裏側部分で、普段は見上げないと気づきにくい場所ですが、湿気がこもりやすくカビやシミが発生しやすい要注意箇所です。こちらのお宅でも軒天全体に茶色いシミ汚れが広がっており、放置すると木材の腐食や塗膜の剥がれにつながる状態でした。防カビ・防汚性能の高いホワイト系塗料で二度塗り仕上げを行うことで、清潔感のある明るい軒天がよみがえりました。軒天が美しく仕上がると外壁のチャコール系との対比が際立ち、建物全体の完成度が格段に向上します。見落とされがちな部分こそ、丁寧な仕上げが重要です。
付帯部 施工







外壁以外の付帯部も丁寧に塗装していきます。雨水や湿気にさらされ続けた鉄部には錆が発生し、放置すると錆が深く進行して穴が開き、雨水が建物内部へ侵入する恐れがあります。ケレン作業では専用工具やサンドペーパーを使い、既存の錆と劣化した古い塗膜を徹底的に除去していきます。その後錆止め塗料で保護していきます。金属表面に強固な防錆被膜を形成し、酸素や水分の侵入を遮断することで錆の再発を防ぎます。また、既に発生している錆の進行を食い止める働きもあります。






雨樋は屋根に降った雨水を適切に排水し、外壁や基礎への水はねを防ぐ重要な設備です。機能不全になると雨水が外壁を伝い、シーリングの劣化や外壁材の腐食を早める原因となります。こちらのお宅では経年により雨樋の色あせと内部への枯れ葉・ゴミの詰まりが見られました。鉄部以外の付帯部はケレンで汚れを落とした後、2度の上塗りで仕上げます。雨樋が美しく仕上がると建物全体に統一感が生まれ、完成度の高い仕上がりとなります。機能性と美観を両立させる、最終仕上げの重要工程です。







