今回ご紹介するのは、山口県下関市で行った外壁塗装工事です。
既存の外壁には、木目調や凹凸などのデザインが施された「意匠性サイディング」が使用されていました。デザイン性の高い外壁だからこそ、単に色を塗り替えるだけではなく、既存の意匠を活かしながら美しく仕上げることを意識して施工しました。
今回は、外壁にアステックペイントの「リファインMF」を採用し、ガルグレー・ウィザードコッパー・チャコールの3色を使用。3色の組み合わせによって落ち着きのあるスタイリッシュな外観へと変化していく様子を、施工工程とともにご紹介します。
ビフォーアフター
施工前(Before)

施工後(After)

施工情報
| 施工場所 | 山口県下関市 |
| 工事内容 | 外壁塗装工事 |
| 外壁材 | サイディングボード |
| 外壁使用塗料 | リファインMF 【ガルグレー】 【ウィザードコッパー】 【チャコール】 |
| 工事期間 | 16日間 |
| 工事完了月 | 2025年5月 |
| 保証年数 | 外壁 10年間 |
高圧洗浄


塗装の工程は高圧洗浄から始まります。外壁に付着したホコリ・排気ガス汚れ・カビ・苔などを高圧の水で丁寧に洗い流し、塗装に適した清潔な下地を整えます。汚れを残すと塗料の密着が低下するため、目地やサッシ周りなど細かい部分までしっかり洗浄し、長持ちする塗装の基礎をつくります。お客様のご要望により、塗装箇所以外でも、お家全体を高圧洗浄で綺麗にしていきます。
シーリング目地 施工
劣化シーリング撤去・清掃・プライマー塗布


まず既存の劣化したシーリング材を撤去し、目地の清掃を行います。古いシーリングを撤去した目地の中には、細かなゴミやホコリ、劣化したシーリングの破片、油分などが残っています。これらが付着したまま新しいシーリングを充填すると、せっかく新しく施工しても早期の剥がれやひび割れにつながり、雨水の侵入原因になることがあります。こうした下準備の丁寧さが建物の防水性を長持ちさせる大きなポイントとなります。
清掃を終えて目地内部がきれいに整ったら、次はプライマーを塗布します。プライマーとは、外壁と新しいシーリング材を強力に接着させるための“接着剤”のような役割を持つ下塗り材です。職人は細い刷毛を使い、目地の奥や側面まで塗り残しが出ないよう丁寧に塗布していきます。ムラがあると密着不良の原因になるため、見えにくい部分まで慎重に確認しながら作業を進めます。この工程を丁寧に行うことで、シーリング材がしっかりと食いつき、高い防水性能を長期間維持できるようになります。
シーリング充填・ヘラ均し


プライマーが乾燥した後は、いよいよ「シーリング充填」です。専用のガンを使い、新しいシーリング材を目地の奥までしっかり押し込むように充填していきます。表面だけを埋めるのではなく、内部に空気が残らないよう圧をかけながら均一に充填することが重要です。職人の手元では、粘度のあるシーリング材がゆっくりと押し出され、目地に沿って隙間なく納まっていきます。
充填後は「ヘラ均し」を行います。専用ヘラで表面を押さえ込みながら余分な材料をならし、目地の形を美しく整えていきます。この作業には見た目を整えるだけでなく、シーリング材を外壁へしっかり密着させる大切な役割があります。ヘラが滑るたびに表面に均一な厚みと艶が生まれ、防水ラインがきれいに形成されていきます。
外壁 施工
外壁下塗り


まずは「下塗り」の工程です。
今回施工する外壁は「意匠性(いしょうせい)サイディングボード」です。意匠性とはサイディングボードの中でも表面に木目・石・タイル・レンガなどの模様や凹凸が施された、デザイン性の高い外壁材のことです。このような外壁材に塗装をする場合、塗料をただ表面に塗るだけでは細かな溝や凹凸部分に塗膜が行き届きません。そこで、ローラーを使って模様の奥までしっかり塗料を含ませるように下塗りを行っていきます。白っぽく劣化していた外壁表面にしっとりとした艶が戻り、下地が均一に整っていくまで繰り返します。
外壁中塗り


続いて「中塗り」です。ここから使用するのは、アステックペイントのリファインMFです。高い耐候性と低汚染性を持つ塗料で、紫外線や雨による劣化から外壁をしっかり守ってくれる塗料です。ローラーにたっぷりと含ませた塗料を、凹凸へ押し込むように塗り広げていくと、これまで色あせていた外壁が少しずつ均一な色へ変化していきます。角度を変えながら何度もローラーを通し、塗り残しが出ないよう慎重に仕上げていきます。
外壁上塗り


そして最後は「上塗り」です。
仕上げとなるこの工程では、意匠性サイディングが持つデザイン性は残しつつ、より長く美観を保つ外壁に仕上げることが重要になります。職人は光の反射やローラー跡を細かく確認しながら、厚み・艶・色ムラを均一に整えていきます。こうして下塗り・中塗り・上塗りの3工程を丁寧に重ねることで、美観だけでなく、防水性・耐久性にも優れた長持ちする塗膜へと仕上がっていきます。
軒天 施工
上塗り1回目・2回目


続いて「軒天」の塗装工程です。
軒天とは、屋根の裏側にあたる天井部分のことで、湿気がこもりやすく、経年によって黒ずみやくすみが発生しやすい箇所です。職人はローラーに塗料を均一に含ませ、天井面へ丁寧に転がしながら塗り進めていきます。上向きでの作業は塗料の飛散や塗りムラが出やすいため、手元の力加減を細かく調整しながら、一定の厚みになるよう慎重に施工していきます。白く美しく整った軒天は、お住まい全体に清潔感と明るさを与えるだけでなく、湿気や汚れから下地を保護し、建物を長持ちさせる大切な役割も担っています。
付帯部 施工
ケレン処理・上塗り1回目・2回目



最初に行うのは「ケレン作業」です。破風板の表面を確認しながら、サンドペーパーなどを使ってケレンを進めます。浮いた塗膜や汚れを一つひとつ取り除き、塗料がしっかり密着できる下地に整えていきます。塗る前のこのひと手間が、仕上がりと塗装の長持ちにつながります。
下地を整えた後、2度の上塗りを実施します。塗膜にさらに厚みと艶が加わり、光を受けるたびに滑らかな表面が美しく反射します。まるで新品のような引き締まった印象へと生まれ変わっていきます。







