今回ご紹介するのは、下関市で行った外壁・屋根塗装工事です。
外壁にはアステックペイントの「リファインMF」を使用。温かみのあるモカに塗り替えました。屋根も同じくリファインMFを採用し、チャコールで仕上げています。
外壁の柔らかな色合いと、屋根の落ち着いた濃色がバランスよく調和し、建物全体に統一感のある印象に生まれ変わりました。
今回は、セメント瓦の状態に合わせた下塗り材の選定をはじめ、外壁目地やサッシ周りのコーキング補修など、仕上がりだけでなく、塗装後の耐久性にも配慮しながら施工を進めました。
見た目の美しさはもちろん、大切なお住まいを長く守るための施工内容を、工程ごとにご紹介します。
ビフォーアフター
施工前(Before)

施工後(After)

施工情報
| 施工場所 | 山口県下関市 |
| 工事内容 | 外壁・屋根塗装工事 |
| 外壁材 | サイデイングボード |
| 外壁使用塗料 | リファインMF 【モカ】 |
| 屋根材 | セメント瓦 |
| 屋根使用塗料 | リファインMF 【チャコール】 |
| 工事期間 | 22日間 |
| 工事完了月 | 2025年4月 |
| 保証年数 | 外壁・屋根 10年間 |
高圧洗浄




外壁や屋根の汚れを強力な水圧で洗い落とす「高圧洗浄」は、塗装工事では絶対に欠かせない作業の一つです。ただ長年蓄積した汚れを落とすためだけではなく、劣化した古い塗膜を取り除くことが重要な目的です。劣化した外壁に触れると粉のような汚れが手につき、これをチョーキングといいます。チョーキングは塗料の密着を妨げる要因となりますので、取り除かずに塗装をすると、早期に剥離する可能性が高くなります。
高圧洗浄の際は、洗濯物や濡れてはいけないものは室内に取り込んでいただき、窓やドアを閉め施錠していただくように、前日までにお知らせしています。また、塗装箇所以外でも外構や外堀、土間など、お家全体を洗浄させていただいております。
屋根塗装 施工
屋根板金ケレン・錆止め


屋根板金とは、屋根の棟や谷、端部などに取り付ける金属製の部材です。雨水の侵入を防ぎ、屋根材の接合部を保護する役割を持ちます。見た目には目立ちにくい部分ですが、錆びや腐食が進み雨漏りの発生源となることが多く、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。塗装の工程は【ケレン作業】で錆や汚れを落とし【錆止め】を塗装します。その後、屋根塗装の際に、上塗り1回目・2回目で棟板金も塗装します。
屋根下塗り・中塗り・上塗り



今回施工する屋根材は『セメント瓦』です。セメント瓦は、セメントと砂などを材料にして作られた瓦です。粘土を焼いて作る日本瓦とは異なり、基本的に瓦そのものに防水性がないため、表面の塗膜によって雨水の浸入を防いでいます。長年、紫外線や雨風の影響を受けた屋根材は、セメント部分がむき出しになっていることがあります。この状態のセメント瓦は水分を吸収しやすくなっているため、下塗り材がどんどん吸収されてしまうことがあります。そのため、下地の細かな凹凸を埋め、表面を整えるフィラーを使用し下塗りを実施します。フィラーには下地の状態を整える働きがあり、細かなひび割れを埋める機能を持つものもあります。下塗りは、仕上げの塗料を塗る前に、屋根の状態を整える大切な工程です。 瓦の劣化状況に適した下塗り材を選び、丁寧に塗布することで、次の中塗り・上塗りへとつなげていきます。
下塗り材が十分に乾燥したら、次は中塗りです。中塗りでは、仕上げに使用する上塗り塗料と同じ塗料を使用し、中間層を作っていきます。この中間層は塗膜に厚みをつけ、屋根を保護する役割を担います。
最後に上塗りを実施します。上塗りは、最後に行う仕上げの工程です。中塗りに続いて2度目の仕上げ塗料を重ねることでさらに塗膜に厚みをもたせ、保護性能や美観を整えていきます。セメント瓦は、見た目がきれいになればそれでよいというものではありません。瓦の状態や屋根の構造に配慮しながら塗装することで、屋根を長く良好な状態に保つことにつながります。
外壁目地 施工
コーキング撤去・プライマー塗布・コーキング充填・ヘラ押さえ



まず、雨水の侵入口となりやすい劣化シールを完全に撤去し、健全な素地を確保します。素材を傷めないよう慎重に作業します。撤去後、清掃を終えたらプライマーを塗布していきます。これは、新たに充填するコーキング材が剥がれにくい強固な接着面を作るための重要工程です。目地全体に均等に塗り広げ、深部まで浸透させることで耐久性が大きく向上します。最後に、たっぷりとシーリング材を注入し、隙間なく充填していきます。目地内に空洞ができると施工不良の原因になるため、材料の量を調整しつつ、ヘラで押さえ確実に奥まで行き渡らせます。
サッシ廻り目地 施工
プライマー塗布・コーキング充填・ヘラ押さえ



サッシ周りのコーキングは既存の上から「打ち増し」していきます。既存のコーキングを撤去せず、清掃後に上からプライマーを塗布し充填していきます。撤去の際に使用するカッターなどで、付属する防水テープなどを傷付けないためです。外壁のコーキング同様、充填・ヘラ押さえを実施します。
外壁塗装施工


中塗り・上塗り


下塗り乾燥後、中塗りを行います。中塗りは下塗りで整えた外壁に仕上げ塗料を塗り雨風や紫外線から建物を守るための中間層を形成します。色の密度を整え、仕上げのために最適な状態にしていきます。今回の外壁の様に、凹凸の大きなデザイン性のあるサイディングボードの場合、ローラーを使用することで凹凸に塗料を押し込みやすくなり、外壁全体をムラなく塗装することが出来ます。
軒天塗装 施工
上塗り1回目・2回目


軒天は2回の上塗りで仕上げていきます。1回目で下地を整え、塗料との密着を良くしていきます。2回目で美観を整えながら塗膜の厚みを確保し、より強固に、美しく仕上げていきます。軒天は日陰になることが多いため、白で仕上げることで建物を明るい印象にすることができます。
付帯部 (鉄部) 施工
ケレン作業・上塗り1回目・2回目




金属製の付帯部塗装は、まずケレン処理で汚れや錆びを取り除くことから始まります。サンドペーパー等を使って手作業で丁寧に実施します。その後、下塗りとして錆止めを塗装します。錆止めには、この先発生する可能性のある錆びを予防する効果と、現状発生している錆の進行を食い止める効果があります。錆びや錆だれを防ぐことも、お家の美観を長く保つための大切なポイントです。
錆止めまでの下地処理を終えて、塗装を実施します。付帯部の塗装は基本的には2回の上塗りを行います。1回目の塗装で全体に適正な塗膜を形成し、塗装の基礎を固めます。その後2回目の塗装で塗膜に厚みを作り、美観と耐久性、塗膜性能を最大限に引き出す塗装に仕上げていきます。
その他付帯部 施工
玄関柱 塗装



付帯部(樋)塗装


付帯部(鼻隠し)塗装


鉄部以外の付帯部の多くは塩化ビニルという素材で作られいてます。塩化ビニルは長年の紫外線や風雨の影響により表面が劣化し、塗料が密着しにくい状態になっています。そのため、表面の汚れや劣化した層を取り除きながら細かな傷を付けて塗料がしっかり密着する下地を整えます。ひと手間を惜しまない下地処理を行うことで、塗膜の剥がれを防ぎ、美しい仕上がりと耐久性の向上につながります。ケレン処理後に2回の上塗りで仕上げていきます。塗膜に十分な厚みを持たせることで、紫外線や雨風から付帯部をしっかり保護し、美しいツヤと均一な色合いに仕上げます。丁寧に塗り重ねた付帯部は美しい艶を取り戻し、外壁と共にお家の印象を一新させています。










